ドローンを購入するとき、意外と迷うのがバッテリーの本数です。
「最初から予備バッテリーは必要?」
「1個で30分以上飛べるなら十分では?」
「Fly Moreコンボのような3個セットを買った方がいい?」
初めてドローンを購入するなら、このあたりは分かりにくいと思います。
結論からいうと、練習中心なら1~2個、本格的に屋外撮影するなら3個程度を一つの目安にすると考えやすいです。
ただし、必要な本数は機体の飛行時間だけでは決まりません。
この記事では、ドローン初心者向けに予備バッテリーが必要な理由、飛行時間の考え方、必要な本数、充電・保管方法まで解説します。
ドローンのバッテリーは何個必要?
用途別に考えると分かりやすいです。
| 使い方 | バッテリーの目安 |
|---|---|
| 自宅付近などで短時間練習 | 1~2個 |
| 休日に屋外で空撮 | 2~3個 |
| 旅行・遠出で空撮 | 3個程度 |
| 長時間の撮影・業務利用 | 3個以上も検討 |
これは法律上必要な本数ではなく、実際の使い勝手を考えた目安です。
私なら、ドローンをある程度本格的に続ける前提なら3個運用を基準に考えます。
理由を詳しく見ていきましょう。
「最大飛行時間=実際に撮影できる時間」ではない
例えばDJI Mini 5 Proの場合、標準のインテリジェント フライトバッテリーで最大36分、Plusバッテリーで最大52分と案内されています。DJI Store
「36分飛べるなら1個で十分では?」
と思うかもしれません。
しかし、メーカーが公表する最大飛行時間は一定の試験条件で測定された数値です。DJIも実際の値は周辺環境、使用方法、ファームウェアなどによって異なると説明しています。DJI Store
実際の飛行では、
離陸・着陸
撮影位置までの移動
風への対応
撮影構図の調整
安全に帰還するためのバッテリー残量
なども考える必要があります。
そのため「最大36分だから36分間ずっと撮影できる」と考えない方がいいでしょう。
予備バッテリーがあるメリット
一番大きいのは、現地で飛行を続けられることです。
せっかく撮影場所まで移動したのに、
「構図を確認して何回か撮影したらバッテリーが減ってしまった」
となるともったいないですよね。
予備バッテリーがあれば、一度着陸してバッテリーを交換し、再び撮影できます。
特に、
旅行先での空撮
日の出・夕日の撮影
複数の構図を試したい場合
何度も飛行練習したい場合
では、予備バッテリーのメリットを感じやすくなります。
初心者なら2個?3個?
ここが一番気になるところでしょう。
まず練習したいだけなら1~2個
初めてドローンを購入して、
「近くの安全な場所で基本操作を練習する」
という段階なら、最初から大量のバッテリーを購入する必要はありません。
1回飛ばして、
離陸 → ホバリング → 前後左右 → 旋回 → 着陸
という基本操作を練習するだけなら、1~2個でも始められます。
→ 関連記事:ドローン初心者が飛ばすまでの手順|購入から初フライトまで完全ガイド
本格的に空撮するなら3個が使いやすい
旅行や景色の空撮などで使用するなら、私は3個程度を基準に考えるのがおすすめです。
例えば最大36分のバッテリーを3個持っていれば、メーカー公称値を単純合計すると最大108分相当になります。
もちろん実際の飛行時間はこれより短くなりますが、
1本目:撮影場所・構図を確認
2本目:本格的に撮影
3本目:別アングル・予備
といった使い方ができます。
実際、DJI Mini 5 ProのFly Moreコンボにも最大36分のインテリジェント フライトバッテリーが3個付属しています。DJI Store
Fly Moreコンボは初心者にも必要?
DJIのドローンを検討していると、よく見かけるのがFly Moreコンボです。
例えばMini 5 Pro Fly Moreコンボ(DJI RC-N3付属)には、
バッテリー×3
2WAY充電ハブ
ショルダーバッグ
予備プロペラなど
が含まれています。DJI Store
「どうせ後からバッテリーを追加する可能性が高い」という人なら、機体単体+アクセサリーを別々に買う場合との総額を比較する価値があります。
一方、
ドローンを続けるかまだ分からない
という人なら、最初から高額なセットを購入する必要はありません。
まず必要最低限で始めて、使用頻度が増えてから追加する方法もあります。
→ 関連記事:DJI Mini 5 Proは初心者にもおすすめ?メリット・デメリットを解説
標準バッテリーとPlusバッテリーはどっち?
Mini 5 Proの場合、通常のインテリジェント フライトバッテリーとは別にインテリジェント フライトバッテリーPlusがあります。
DJI公式の最大飛行時間は、
標準バッテリー:36分
Plusバッテリー:52分
です。DJI Store
Plusなら単純計算で1本あたり16分長くなります。
ただし注意点があります。
Plusバッテリーを使用するとMini 5 Proの機体重量は249gを超えます。 DJIも、飛行前に現地の法律・規制を確認するよう案内しています。DJI Store
日本では標準バッテリーでも100g以上なので機体登録の対象ですが、海外へ持っていく場合などは現地の重量区分にも注意してください。
充電ハブがあると便利
バッテリーを複数持つなら、充電方法も考えましょう。
DJIの2WAY充電ハブでは、複数のバッテリーをセットできます。
ただし、
3本を同時にフル充電する
という意味ではありません。
DJIの充電ガイドでは、複数のバッテリーを充電ハブにセットすると、残量の多いバッテリーから順番に充電すると説明されています。DJI 修理
Mini 5 Proの場合、DJI 65Wポータブル充電器と2WAY充電ハブを使用すると、標準バッテリー1個は約46分、3個では合計約115分で満充電になると案内されています。DJI Store
前日の夜などにまとめてセットしておけるので、複数本運用では便利です。
バッテリーは使い切ってから充電する?
毎回0%近くまで使い切る必要はありません。
むしろリチウム系バッテリーでは、極端に残量が少ない状態で長期間放置しないことが重要です。
DJIは、残量が非常に低い状態で放電を続けると過放電によってバッテリーセルに永久的な損傷が生じる可能性があると説明しています。DJI 修理
飛行中も「ギリギリまで飛ばす」のではなく、アプリのバッテリー警告や帰還に必要な残量を確認しながら余裕を持って戻すようにしましょう。
長期間使わないときは満充電で保管する?
これも初心者が間違えやすいポイントです。
DJIは、インテリジェントフライトバッテリーを10日以上使用しない場合、40~65%程度の残量で保管することを推奨しています。保管場所は風通しがよく乾燥した環境が推奨されています。DJI 修理
つまり、
100%にして何か月も放置
ではありません。
DJIのインテリジェントフライトバッテリーには保管時の自己放電機能を備えた製品もありますが、長期保管時の扱いについては使用する機体・バッテリーの説明書を確認してください。DJI 修理
膨らんだバッテリーは使わない
ドローンのバッテリーは消耗品です。
使用前には、
膨らみ
変形
液漏れ
端子の異常
異常な発熱
などがないか確認しましょう。
少しでも異常を感じた場合は、無理に飛行させず、メーカーの案内に従って対応するのが安全です。
機体についてもDJIは、しばらく使用しない場合はバッテリーを取り外し、機体とバッテリーを別々に保管するよう案内しています。DJI 修理
飛行機で旅行するときはバッテリーに注意
旅行でドローンを使う場合は、航空会社のバッテリー持ち込みルールも確認しましょう。
DJIの日本向け案内では、100Wh未満の小型バッテリーについて、取り外した予備バッテリーは機内持ち込みとし、受託手荷物には入れないというIATA基準を紹介しています。ただしDJI自身も、具体的な条件は利用する航空会社で確認するよう案内しています。DJI Official
海外旅行なら、バッテリーだけでなく現地のドローン規制も事前に確認しましょう。
予備バッテリーを買うなら純正品?
バッテリーはドローンの飛行に直接関わる重要な部品です。
特に初めて購入する場合は、機体メーカーが対応を明記している純正バッテリーを基本に考えるのが分かりやすいでしょう。
例えばMini 5 Proの純正標準バッテリーは、2026年10月現在DJI公式ストアで7,700円、Plusは11,550円と表示されています。価格は変更される可能性があるため購入時に確認してください。
ドローンのバッテリー寿命や交換時期も確認しよう
予備バッテリーを購入する際は、本数だけでなく、バッテリーの寿命や保管方法も知っておくことが重要です。
バッテリーの劣化のサイン、交換時期の判断方法、長持ちさせるポイントについては、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:ドローンのバッテリー寿命は何年?交換時期・劣化のサイン・長持ちさせる方法

初心者なら「3個」が一つの基準
最終的には使い方次第ですが、迷ったら次のように考えると分かりやすいです。
まず操縦を試したい → 1~2個
休日に空撮を楽しみたい → 2~3個
旅行・本格空撮 → 3個程度
業務・長時間撮影 → 使用内容に合わせて3個以上も検討
本数を増やすほど便利になりますが、当然購入費も増えます。
「多ければ多いほどいい」ではなく、1日に何回飛行する予定なのかから逆算しましょう。
まとめ|バッテリーは「飛行時間」ではなく使い方から考えよう
ドローンのバッテリーを選ぶとき、最大飛行時間だけを見るのはおすすめしません。
メーカー公称の最大飛行時間と、実際に安心して撮影できる時間は同じではないからです。
初心者ならまず1~2個でも始められますが、屋外でしっかり空撮するなら3個程度あると運用しやすくなります。
そしてバッテリーは買った後の管理も重要です。
適切な充電・保管を行い、飛行前にはバッテリーの状態を確認する習慣をつけましょう。



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