「ドローンを買ったけど、すぐ飛ばしていいの?」
「機体登録やDIPS2.0って何をすればいい?」
「結局、飛ばすまでに何を確認すればいい?」
初めてドローンを購入すると、機体登録・飛行場所・資格・許可など、分からないことがたくさん出てきます。
そこでこの記事では、ドローンを選んでから実際に初フライトするまでの流れを、初心者向けに順番に解説します。
最初に全体像をまとめると、
①機体を選ぶ → ②重量を確認 → ③機体登録 → ④飛行場所を確認 → ⑤飛行ルールを確認 → ⑥必要なら許可・承認 → ⑦機体を準備 → ⑧飛行前確認 → ⑨フライト
という流れです。
STEP1|自分に合ったドローンを選ぶ
最初は当然、機体選びです。
ただし初心者の場合、価格やカメラ性能だけで選ぶのではなく、
何に使いたいのか
を先に考えることをおすすめします。
例えば、
- とりあえず操縦を体験したい
- 子どもと一緒に楽しみたい
- 旅行先で空撮したい
- YouTube用の映像を撮りたい
- 将来的に仕事でも使いたい
など、目的によって適した機体は変わります。
「まず安く練習したい」という人なら100g未満の機体も候補になります。
一方、本格的な空撮をしたいなら、100g以上のカメラドローンも含めて比較した方が選択肢が広がります。
STEP2|100g以上か未満か確認する
購入する機体が決まったら、重量を確認します。
現在、航空法上の「無人航空機」の対象となるのは100g以上の機体です。DIPS2.0でも100g以上が航空法の規制対象と案内されています。OSSポータル
重量は基本的に、
機体本体+バッテリー
で判断します。
ここで100g以上か未満かによって、その後の手続きが大きく変わります。
100g未満
航空法上の無人航空機登録制度の対象外です。
ただし、小型無人機等飛行禁止法や自治体・施設のルールなどがなくなるわけではありません。
100g以上
航空法上の無人航空機として、機体登録が必要です。
次のSTEPへ進みます。
STEP3|100g以上なら機体登録をする
100g以上のドローンは、飛行前に機体登録が必要です。
登録されていない無人航空機を飛行させることはできません。OSSポータル
オンラインなら国土交通省のDIPS2.0から手続きできます。
大まかな流れは、
DIPS2.0アカウント作成
↓
機体情報などを入力
↓
手数料を支払う
↓
登録記号が発行される
↓
登録記号を機体に表示
↓
リモートIDを設定
です。
リモートIDについては搭載が免除される場合もあります。OSSポータル
→ 関連記事:ドローンの機体登録とは?DIPS2.0の登録方法を初心者向けに解説
STEP4|飛ばす場所を決める
機体の準備だけでなく、
どこで飛ばすか
も非常に重要です。
初心者の場合、
「近所の公園なら大丈夫だろう」
「河川敷なら人が少ないから飛ばせそう」
「自宅の庭なら自分の土地だから大丈夫」
と判断してしまいがちですが、場所によって航空法や別のルールが関係します。
→ 関連記事:ドローンはどこで飛ばせる?公園・河川敷・自宅・海の注意点
STEP5|DIDなどの飛行空域を確認する
100g以上のドローンでは、飛行予定地点がどのような空域なのか確認します。
代表的な確認対象には、
空港等の周辺
緊急用務空域
地表・水面から150m以上
DID(人口集中地区)の上空
などがあります。国土交通省は、これらを飛行許可・承認に関係する空域として案内しています。国土交通省
特に初心者が遭遇しやすいのがDIDです。
住宅や建物が多い場所では該当する可能性があるので、地図で確認しましょう。
→ 関連記事:DID(人口集中地区)とは?ドローンの飛行ルールと確認方法を解説
STEP6|飛ばし方も確認する
確認するのは場所だけではありません。
どのように飛ばすかも重要です。
例えば、
夜間飛行
目視外飛行
人・物件から30m未満での飛行
催し場所上空での飛行
危険物輸送
物件投下
などは特定飛行に関係します。国土交通省
「場所は問題なさそうだからOK」と判断せず、
場所+飛行方法
の両方を確認しましょう。
STEP7|必要なら飛行許可・承認を申請する
確認した結果、特定飛行に該当する場合は、必要な手続きを確認します。
ここで注意したいのが、
特定飛行=必ず個別の許可・承認が必要
とは限らないことです。
カテゴリーや機体認証、操縦者技能証明、飛行方法などによって、許可・承認を省略できる場合があります。国土交通省
逆に、資格を持っていても許可・承認が必要になるケースがあります。
STEP8|国家資格が必要か確認する
ここまで読むと、
「では、ドローンの国家資格を取らないと飛ばせないの?」
と思うかもしれません。
ドローンを飛ばす人全員に国家資格が義務付けられているわけではありません。
飛行内容によっては資格を持っていなくても飛行できます。
一方、一等・二等無人航空機操縦士の技能証明と機体認証などを組み合わせることで、一部のカテゴリーⅡ飛行について許可・承認を不要にできる制度があります。国土交通省
私自身は二等無人航空機操縦士の技能証明を取得していますが、初心者の場合は、
「まず資格を取る」
ではなく、
「自分がどんな飛行をしたいのか確認する」
ことから始めると分かりやすいでしょう。
→ 関連記事:ドローンを飛ばすのに資格は必要?二等資格保有者が初心者向けに解説
STEP9|必要な周辺機器を準備する
飛行場所や手続きだけでなく、実際の飛行に必要なものも準備しましょう。
例えば、
microSDカード
予備バッテリー
充電器
収納ケース
ランディングパッド
などがあります。
機体によって必要なものは異なるため、購入時に確認しておくと安心です。
→ 関連記事:ドローン初心者はいくら必要?本体以外にかかる費用まで解説
STEP10|初フライト前に機体を確認する
実際に飛ばす前には、機体の状態を確認します。
初心者なら最低限、
プロペラに傷・変形がないか
バッテリーは十分に充電されているか
バッテリーが確実に装着されているか
送信機・スマートフォンの充電は十分か
必要なアプリ・ファームウェアに問題がないか
microSDカードが入っているか
GPS等の状態に問題がないか
などを確認しておきましょう。
特にプロペラは飛行に直接関係する部品なので、異常があればそのまま飛ばさないことが重要です。
STEP11|天候・周囲の安全を確認する
屋外飛行では天候も重要です。
特に初心者は風に注意してください。
小型ドローンは機体が軽いため、風の影響を受けやすい場合があります。
飛行前には、
風
雨
視界
周囲の人
建物・電線・樹木などの障害物
を確認しましょう。
機体メーカーが定める使用条件や耐風性能も確認してください。
STEP12|必要な飛行計画を通報する
特定飛行を行う場合は、あらかじめ飛行計画を国土交通大臣へ通報する必要があります。原則としてDIPS2.0の飛行計画通報機能を使用します。国土交通省
飛行計画には、
日時
経路
高度
使用する機体
操縦者
などの情報が関係します。
また、飛行前には周辺の他の無人航空機の飛行計画等を確認します。
特定飛行に該当しない飛行についても、国土交通省は飛行計画の通報を行うことが望ましいとしています。国土交通省
STEP13|いよいよ初フライト
ここまで確認できたら、いよいよ飛行です。
初フライトでは、いきなり遠くまで飛ばす必要はありません。
まずは広く安全を確保できる場所で、
離陸
↓
低い高度でホバリング
↓
前後左右へゆっくり移動
↓
旋回
↓
元の場所へ戻る
↓
着陸
という基本操作から練習しましょう。
初めから「きれいな空撮映像を撮る」ことよりも、
機体を安全に離陸させ、思った方向へ動かし、安全に着陸させる
ことを最初の目標にするのがおすすめです。
初心者が初フライトまでに確認するチェックリスト
最後に一度まとめます。
□ 用途に合ったドローンを選んだ
□ 100g以上・未満を確認した
□ 必要な機体登録を済ませた
□ 登録記号・リモートIDを確認した
□ 飛行場所を確認した
□ DID等の対象空域を確認した
□ 飛行方法を確認した
□ 必要な許可・承認を確認した
□ 自治体・施設管理者等のルールを確認した
□ 機体・バッテリー・プロペラを確認した
□ 天候・周囲の安全を確認した
□ 必要な飛行計画を通報した
ここまで確認できれば、初フライトに向けた準備はかなり整理できます。
まとめ|ドローンは「買ってすぐ飛ばす」前に確認しよう
初めてドローンを購入すると、機体登録・DID・飛行許可など難しい言葉がたくさん出てきます。
しかし順番に整理すると、
機体を選ぶ → 重量確認 → 登録 → 場所確認 → ルール確認 → 必要な手続き → 機体準備 → 安全確認 → 飛行
です。
100g以上の機体については、未登録の無人航空機を飛行させることはできません。また特定飛行では、許可・承認だけでなく飛行計画や飛行日誌なども関係します。OSSポータル
最初からすべて暗記する必要はありません。
飛行するたびに「この場所・この飛ばし方で問題ないか」を確認する習慣をつけることが大切です。



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