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【2026年版】ドローンの飛行日誌とは?記録が必要なケースと書き方を解説

ドローンの飛行日誌について、飛行記録・日常点検記録・点検整備記録の書き方を解説する2026年版のアイキャッチ画像 資格・法律

ドローンを飛ばす際に必要な手続きとして、機体登録や飛行許可・承認申請、飛行計画の通報などがあります。

しかし、意外と見落とされがちなのが「飛行日誌」です。

「ドローンを飛ばすたびに記録が必要なの?」

「趣味で飛ばす場合も飛行日誌を書くの?」

「飛行計画をDIPS2.0で通報していれば、飛行日誌は不要?」

このような疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。

結論からいうと、航空法上の特定飛行を行う場合、飛行日誌を備え、必要な事項を記録する義務があります。

この記事では、ドローン関連業務に携わり、二等無人航空機操縦士の資格を保有する運営者が、飛行日誌の基本ルールから具体的な書き方まで初心者向けに解説します。

ドローンの飛行日誌とは?

飛行日誌とは、ドローンの飛行履歴や点検・整備状況を記録するためのものです。

ドローンを安全に運航するためには、いつ、どこで、誰が飛ばしたのか、機体に異常がなかったか、どのような整備を行ったかを把握することが重要です。

飛行日誌には、主に次の3つの記録があります。

記録の種類主な内容
飛行記録飛行日時、場所、飛行時間、操縦者など
日常点検記録飛行前点検などの実施状況と結果
点検整備記録定期点検、修理、部品交換、改造など

これらを記録しておくことで、機体の使用状況や不具合の履歴を確認しやすくなります。

また、トラブルが発生した場合の原因調査や、安全管理にも役立ちます。

飛行日誌の記録が義務になるのはどんな場合?

飛行日誌の作成が義務になるのは、航空法上の「特定飛行」を行う場合です。

特定飛行とは?

特定飛行とは、航空法で規制されている空域や方法で行う無人航空機の飛行です。

例えば、次のような飛行が該当します。

規制されている空域の例

  • 人口集中地区(DID)の上空
  • 空港等の周辺
  • 地表または水面から150m以上の空域
  • 緊急用務空域

規制されている飛行方法の例

  • 夜間飛行
  • 目視外飛行
  • 人や物件から30m未満の飛行
  • 催し場所上空での飛行
  • 危険物の輸送
  • 物件投下

※空域や飛行方法ごとに、許可・承認の要否や例外条件が異なります。

これらに該当する特定飛行では、原則として飛行日誌を備える必要があります。

許可・承認が不要な特定飛行でも飛行日誌は必要?

必要です。

一定の条件を満たした機体認証・技能証明の組み合わせなどにより、カテゴリーⅡ飛行の一部では許可・承認が不要になる場合があります。

しかし、許可・承認が不要になることと、特定飛行ではなくなることは別です。

特定飛行に該当する限り、飛行日誌の義務はなくなりません。

趣味で飛ばす場合も必要?

趣味か仕事かによって、飛行日誌の義務が決まるわけではありません。

例えば、趣味の空撮でも、航空法上の特定飛行に該当すれば飛行日誌が必要です。

一方、特定飛行に該当しない飛行では、航空法上の飛行日誌の記載義務はありません。

ただし、国土交通省は特定飛行以外の場合も記録を推奨しています。

安全管理や機体の状態把握のため、日頃から記録する習慣をつけるとよいでしょう。

飛行日誌の3つの記録と書き方

ここからは、飛行日誌に記載する内容を具体的に見ていきます。

① 飛行記録

飛行記録は、実際にドローンを飛ばした内容を残すものです。

主な記録事項には、次のようなものがあります。

  • 飛行年月日
  • 離陸・着陸場所
  • 離陸・着陸時刻
  • 飛行時間
  • 操縦者の氏名
  • 飛行中に発生した不具合と対応
  • 機体の総飛行時間など

記入例(架空の飛行)

項目記入例
飛行日2026年10月10日
離着陸場所千葉県内の飛行可能な場所
離陸時刻10:00
着陸時刻10:18
飛行時間18分
操縦者山田太郎
不具合なし

※これは説明用の簡略例です。実際の記録では、国土交通省の指定する記載事項を満たす必要があります。

複数回飛行した場合は、それぞれの飛行内容を適切に記録しましょう。

② 日常点検記録

日常点検記録は、飛行前などに実施した機体点検の結果を記録するものです。

点検する項目は、機体の種類やメーカーの指定によって異なります。

例えば、次のような点を確認します。

  • プロペラに傷や変形がないか
  • アームや機体に損傷がないか
  • バッテリーに異常がないか
  • カメラやジンバルに異常がないか
  • 通信機器や操作系統が正常か

記入例(架空の点検)

項目記入例
点検日2026年10月10日
点検場所飛行場所
点検者山田太郎
プロペラ異常なし
バッテリー異常なし
機体外観異常なし
点検結果異常なし

実際には、使用する機体に対応した点検項目を確認し、国土交通省の様式や必要事項に従って記録してください。

③ 点検整備記録

点検整備記録は、定期点検や修理、部品交換、改造などの履歴を残すものです。

例えば、次のような作業が対象になります。

  • プロペラの交換
  • 機体の修理
  • バッテリーなどの部品の交換
  • メーカー指定の定期点検
  • 機体の改造

記入例(架空の整備)

項目記入例
実施日2026年10月11日
実施場所保管施設
実施者山田太郎
作業内容プロペラ2枚交換
作業理由傷を確認したため
作業結果交換完了、所定の確認を実施

修理や部品交換の履歴は、後から機体の状態を確認する際にも役立ちます。

飛行日誌はいつ記録する?

飛行日誌は、必要な事項を遅滞なく記載することが求められます。

実際の運用では、次のように整理すると管理しやすくなります。

タイミング実施すること
飛行前機体の点検を行い、日常点検結果を記録
飛行後飛行日時、場所、飛行時間などを記録
整備・修理後作業内容と結果を点検整備記録に反映

後日まとめて記入しようとすると、飛行時刻や飛行時間などを忘れてしまう可能性があります。

そのため、飛行ごとに記録を残す運用がおすすめです。

飛行日誌は紙とExcelのどちらでもいい?

飛行日誌は、必要な記載事項を満たしていれば、紙媒体だけでなく電子的な記録による管理も可能です。

国土交通省は、飛行日誌の公式様式として、飛行記録用のExcelファイルや、日常点検・点検整備記録用のWordファイルを公開しています。

これらを利用すると、初心者でも必要な項目を把握しやすくなります。

電子的に管理するメリット

  • 飛行時間の集計がしやすい
  • 過去の記録を検索しやすい
  • 複数の機体の履歴を整理しやすい
  • 記録のバックアップを取りやすい

ただし、電子管理の場合も、特定飛行の際には必要に応じて速やかに記録を参照・提示できるようにしておく必要があります。

インターネットに接続できない現場でも確認できるよう、保存方法を工夫すると安心です。

飛行日誌の公式様式はどこで入手できる?

国土交通省の公式サイトから入手できます。

国土交通省:飛行計画の通報・飛行日誌の作成

航空:飛行計画の通報・飛行日誌の作成 – 国土交通省
国土交通省のウェブサイトです。政策、報道発表資料、統計情報、各種申請手続きに関する情報などを掲載しています。

ページ内の「2. 飛行日誌の作成」に、次の資料が掲載されています。

  • 無人航空機の飛行日誌の取扱要領
  • 飛行記録のExcel様式
  • 日常点検記録・点検整備記録のWord様式
  • 飛行日誌の取扱いに関するガイドライン

初めて作成する方は、公式様式を確認してから記録を始めることをおすすめします。

飛行計画の通報と飛行日誌の違い

飛行計画の通報と飛行日誌は、名前が似ていますが目的が異なります。

比較項目飛行計画の通報飛行日誌
目的これから行う飛行の予定を知らせる飛行や点検・整備の実績を記録する
主な内容飛行日時、経路、高度など飛行時間、点検結果、整備履歴など
タイミング原則として飛行前点検時、飛行後、整備後など
主な方法DIPS2.0による通報紙・電子記録など
特定飛行での義務ありあり

DIPS2.0で飛行計画を通報しただけでは、飛行日誌の作成を済ませたことにはなりません。

飛行計画の通報は、飛行する前の手続きです。

飛行日誌は、飛行した実績や機体の状態を記録するものです。

それぞれ別の義務として理解しておきましょう。

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飛行日誌を作成しなかった場合の罰則は?

国土交通省によると、特定飛行を行う際に飛行日誌を備えない場合や、必要事項を記載しない場合、虚偽の記載をした場合には、航空法に基づき10万円以下の罰金が科される可能性があります。

飛行日誌は単なるメモではなく、法律上の義務がある記録です。

飛行許可・承認を取得した場合も、飛行計画の通報だけでなく、飛行日誌の管理まで忘れずに行いましょう。

飛行日誌に関するよくある質問

Q. ドローンを飛ばすたびに飛行日誌が必要ですか?

特定飛行では、飛行の実績などを適切に記録する必要があります。

特定飛行以外でも、安全管理のために記録することが推奨されています。

Q. 100g未満のドローンにも飛行日誌の義務はありますか?

航空法上の無人航空機に該当しない100g未満の機体については、通常、航空法の無人航空機に対する飛行日誌の義務は適用されません。

ただし、別の法令や飛行場所のルールが適用される場合があります。

Q. 二等資格を持っていれば飛行日誌は不要ですか?

いいえ。

二等無人航空機操縦士の資格を保有していても、特定飛行を行う場合は飛行日誌が必要です。

Q. 飛行日誌はDIPS2.0にアップロードする必要がありますか?

通常の飛行日誌管理において、飛行のたびにDIPS2.0へ日誌をアップロードする手続きとはなっていません。

必要な事項を記録し、求められた際に確認できるよう適切に管理します。

Q. 飛行日誌をExcelで作成しても問題ありませんか?

必要な記載事項を満たし、適切に管理できるのであれば電子記録も可能です。

国土交通省が公開している公式様式を参考にするとよいでしょう。

まとめ|ドローンの飛行日誌は安全管理の基本

ドローンの飛行日誌は、飛行履歴や機体の点検・整備状況を記録するためのものです。

特定飛行を行う場合には、航空法上の義務として飛行日誌を備え、必要な事項を記載する必要があります。

覚えておきたいポイントは次の5つです。

  1. 特定飛行では飛行日誌の作成が義務になる
  2. 飛行日誌は「飛行記録」「日常点検記録」「点検整備記録」の3種類
  3. 必要な事項は遅滞なく記録する
  4. 紙媒体だけでなく電子記録による管理も可能
  5. 飛行計画の通報と飛行日誌は別の手続き

飛行日誌は法律を守るためだけでなく、機体の不具合を早期に発見し、安全な飛行を継続するためにも役立ちます。

これからドローンを始める方も、日頃から記録を残す習慣をつけておくことをおすすめします。

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※本記事は2026年10月時点で確認した国土交通省の公開情報に基づく一般的な解説です。実際の飛行では最新の法令・通達・公式様式をご確認ください。

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